助成金と解雇のについて。その1。なぜわが社が解雇が理由に助成金がもらえないの?
2021/06/06
助成金と解雇について。その1
なぜわが社が解雇を理由に助成金がもらえないの?
会社の守護神 社会保険労務士の榊原 純です。
さて、今回のお題は「助成金と解雇について。なぜわが社が解雇が理由に助成金がもらえないのか?」です。
助成金と解雇の関係については、解雇があると助成金はもらえないとか返却しなければいけないということは多くの方が知っていることですね。
当然に当事務所でも新規の助成金を受注した場合は、解雇等についてはお調べをしたり確認したりしています。
今回の一件の助成金は「人事評価等助成コース」という助成金です。
この「人事評価等助成コース」は、今年の3月31日までに申請をすれば、整備制度助成として50万円助成された助成金です。
概略を説明すると、企業で人事評価制度を取り入れてその結果会社の内容がよくなったら3年後に80万円もらえるという内容です。
しかし、今年の3月31日までに申請すれば80万円のほかに、人事評価制度を設置したということで50万円をもらえるものでした。
助成金の申請書を提出するために、会社に訪問して社長にヒアリングをして、内容確認をしていきます。
そしてようやく申請まできて、労働局の窓口にもっていき書類のチェックを行ってもらって、受付してもらいます。このチェックがしっかりと見てくれて時間がかかりました。
受付で受理してもらい、申請書類に不足がないなど確認してもらい受理してもらってから内容のチェックがされていきます。
申請書類を受理してもらってから、しばらくたって労働局から電話がありました。
先日申請した会社のものでした。
まずは、会社の決算月を聞かれました。4月とお伝えしたところ、今回の「人事評価等助成コース」の助成金ですが、実は解雇が引っかかって助成金がだせないんですよ。
と伝えられました。
どういうこと?????と確認をしたところ、1年半前に会社を解雇でやめている方がいて、今回の「人事評価等助成コース」は生産性要件で比べるので、直近の会計年度に解雇があると生産性要件が図れないので、助成金がでないんですと
説明を受けました。
まずは会社に確認しますねと電話を切って、対象の会社社長に電話しました。
「社長、1年半前ほどに会社で解雇した社員とかいます?」直接的にききました。
「いや、そのころ辞めた社員はいるけど自己都合でやめてるはずだけど」と返答がきました。
どうもそれが解雇という扱いになっているようです。
何で解雇になっているんでしょうね?????と不思議に思っていたら、
あ、思い出した。その社員はやめたときに会社都合でやめたことにしてくれないかと頼まれて、会社都合で手続きをとったと。
社長。それが原因ですよ。それが解雇という記録ですね。そうお伝えすると、動揺して、えーーー助成金でないんだ。何とかならない?と言ってきましたが
何ともなりませんとお応えしました。
私たちも、円満退職時に会社都合ににしてくれないかと頼んでくる方よくいます。
それは、雇用保険の給付が有利になるからです。
これから助成金を考えている事業主の方は、間違っても円満退社の社員が会社都合にしてくれと言ってきても毅然とお断りしてくださいね。
あとで会社に不利益が出るケースがあるということを覚えておいてください。
会社の守護神 社会保険労務士の榊原純でした。
- 事業者が準備することはなんですか?
- ヒアリングに協力していただくことと申請に必要な書類を共有していただくのみとなります。
- 興味がある助成金があるのですが、対象かどうか調べてもらえますか?
- もちろんです。カウンセリングにてお話下さい。その他にも、お客様が受給対象になりそうな助成金もあわせてご提案させていただきます。
- 助成金について全く知識がないんですが、本当に大丈夫ですか?
- 問題ありません。無料カウンセリング時に丁寧にご案内いたしますので安心してお申し込み下さい。
- スタッフが少ないので申請に手間を掛けられないのですが大丈夫ですか?
- 大丈夫です。申請の手間が最小限になるように、当社にて申請代行を行っておりますのでご安心下さい。